リベルサスで
どのくらい痩せられる？
リベルサス（セマグルチド）は、GLP-1受容体作動薬の経口薬で、体重減少の効果が注目されています。リベルサスは、特に2型糖尿病の治療薬としても使用されますが、ダイエット目的で使われることも増えてきています。
リベルサスを使用した場合の平均的な体重減少について、いくつかの研究結果を元に説明します。
1. リベルサスでの体重減少の平均
リベルサスは、セマグルチドという成分を含んでおり、体重減少に効果的な薬です。以下は、臨床試験の結果に基づく平均的な体重減少です。
1年間の使用による体重減少
リベルサス（セマグルチド）の臨床試験では、通常の服用方法（1日1回の経口摂取）で、**1年間で平均して約6%〜10%**の体重減少が報告されています。例えば、体重が90kgの人であれば、5〜9kg程度の減量が期待できるということです。
具体的な例
体重が100kgの人の場合、6kg〜10kgの減量が可能。
体重が80kgの人の場合、5kg〜8kgの減量が期待できる。
3ヶ月〜6ヶ月の使用
もっと短期間で使用した場合、3ヶ月〜6ヶ月の間で、体重が3%〜5%減少することが一般的です。このペースで減少する場合、短期的には3kg〜5kgの減量が見込まれます。
2. 使用方法による影響
リベルサスは経口薬で、毎日1回服用することが基本です。薬を服用し続けることで、食欲を抑制し、満腹感を長時間維持することができます。そのため、食事の量が減り、自然に摂取カロリーが少なくなります。
また、リベルサスは食事の後に胃の排出を遅らせる作用があるため、食後の満腹感が長く続き、過食を防ぐことができます。これが体重減少に寄与します。
3. リベルサスと運動・食事の併用
リベルサスを使用した場合、運動や食事制限を併用することで、さらに効果的な体重減少が期待できます。
薬だけでなく、以下の方法も大切です
食事制限: カロリー摂取量を適切に管理し、栄養バランスの取れた食事を心がけることが、ダイエット成功に重要です。
運動: 定期的な有酸素運動や筋トレは、リベルサスの効果を高め、筋肉量を維持するのに役立ちます。
4. 個人差が大きい
リベルサスを使用しても、体重減少の効果には個人差があります。
以下の要素が影響を与えることがあります
遺伝的要因: 代謝速度や脂肪の蓄積しやすさは、遺伝的な要素にも関係しています。
生活習慣: 食事内容、運動量、睡眠の質など、日常の生活習慣がダイエットに大きな影響を与えます。
健康状態: 糖尿病や高血圧、ホルモンバランスの乱れなど、健康状態がダイエットに与える影響も考慮する必要があります。
5. リバウンドのリスク
リベルサスを使用して体重が減少した後、薬の使用を止めるとリバウンドするリスクがあるため、継続的な生活習慣の改善が重要です。リベルサスを使い終わった後も、健康的な食事や運動を続けることが、体重を維持するために必要です。
結論
リベルサスを使用した場合、**1年間で平均して6%〜10%**の体重減少が期待できますが、個人差があります。体重が90kgの人であれば、約5kg〜9kg程度の減量が見込まれます。リベルサスを使用しながら、食事や運動の改善を行うことで、より効果的に体重減少を達成できます。
リベルサスは医師の処方が必要な薬であるため、使用を考えている場合は、まずは医師と相談し、自分に合った方法で進めていくことが大切です。
参考文献: Rubino, D., et al. (2021). "Effect of Subcutaneous Semaglutide on Weight Loss in Patients with Obesity." New England Journal of Medicine, 384, 1005–1015.
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2032183